オリジナル『オラシオン〜祈り』の歩み  一 希 望 と 勇 気 を 一 

<その背景と記録>
 71年前の1945年8月6日午前8時15分広島に原爆が落とされる。わずか3日後、長崎にも原爆が落とされ、浦上天主堂も無惨に崩れ落ち廃墟となる。日々時を告げていたアンジェラスの鐘だけはほぼ無傷のままで掘り出され急造の鐘塔に吊される。その響きは被爆後の人々にとり再び希望の象徴となる。

 1947年佐世保で生まれた文憲は小学校4年(10歳)で浦上地区に転居。ある日迷って登った丘の上の12年間手つかずの瓦礫の浦上天主堂の光景に衝撃を受ける。その後高校卒業まで日々の生活の中でアンジェラスの鐘を聞いて育つ。1968年広島に移る。

 1981年8月オペラ「はだしのゲン」が広島で初演。1986年沖縄公演実現に向け、事務局として奮闘する。

 被爆50周年の1995年6月、主宰するヒロシマ・ギター・アミーゴスの仲間でチャリティーコンサート『被爆50周年によせて』(広島市東区民文化センター)を開催。被爆者の支援に役立てて欲しいと収益金を広島市へ寄附。

 同年、毎日新聞の被爆50周年特集「あれから50年」の取材を受ける。

 同年9月27日、広島市主催「今50年、復興から未来へ〜市長とともに施設見学会」で新設の広島市立大学において『長野文憲サロンコンサート』が開催される。カザルスが国連で演奏したスペイン民謡「鳥の歌」、映画「禁じられた遊び」、ムスタキの「ヒロシマ」等をギターソロで演奏。

 1997年7月5日、広島市『平和文化市民講座「わたしと広島―原爆詩朗読―」』(広島市平和記念資料館メモリアルホール)で吉永小百合の原爆詩朗読のバックをつとめる。NHK-BS「吉永小百合原爆の詩12編」で放送される。

 同年、テレビ新広島のTV番組「アートな世界」の委嘱作品として、広島市現代美術館所蔵の原爆関連作品、千崎千恵夫「地平線1945」(彫刻)と、草間彌生「よみがえる魂」(絵画)の印象をもとに作曲。「地平線1945」からアンジェラスの鐘とヒロシマの寺院の鐘の、また「よみがえる魂」から希望のインスピレーションを得る。オラシオンの原形となる。それぞれ12月30日、翌年2月3日に放映される。

 1999年、広島市主催の世界音楽祭”オーガスト・イン・ヒロシマ”で『オラシオン〜祈り』初演(広島市アステールプラザ大ホール)。

 同年、現代ギター社より楽譜を出版。『長野文憲編/永遠のギターアルバム2』のタイトルとする。

 同年10月、銀座王子ホールで『オラシオン〜祈り』東京初演。朝日新聞夕刊で紹介される。

 2001年12月、長崎市永井隆記念館館長永井徳三郎氏に、楽譜『オラシオン〜祈り』を贈呈。

 その後も現代美術館、街角コンサート等で機会を捉えて演奏を続ける。

 2005年7月30日ハービー・ハンコック等出演の「被爆60周年世界青年平和音楽祭」(広島市中央公園)において島田歌穂の朗読と共演。再び希望と勇気の鐘を人々の心の中に鳴らしたいとの思いを1万人以上の聴衆に伝える。

 2005年8月3日、TBS系中国放送ラジオ「ゴゴイチ元気塾/文憲のギター三昧」で演奏。

 2006年7月24日広島・世界平和記念聖堂においてHiroshima Voices のメンバーとしてPeace Charity Concertに参加、翌日NHK広島、RCC、広島TV、HOMEでニュース報道される。

 2006年8月3日、NHK広島で渡米を前に、思いを語る。

 2006年8月6日(現地5日) ニューヨーク・リバーサイドチャーチ‘UNIVERSAL PEACE DAY’で演奏。大きな反響を得る。(NHK総合ニュースで報道)

 2006年12月21日、NHK広島 年末総集編 「平和を語る」で8/3放送分再放送。

 2007年7月25日、広島赤十字原爆病院「長野文憲ピースコンサート」

 2007年8月5日(現地4日)、ニューヨーク仏教会主催、長崎市伊藤一長前市長追悼「長崎原爆映画会&長野文憲ミニコンサート」出演。

 2007年8月6日(現地5日)、再びニューヨーク‘UNIVERSAL PEACE DAY’のオファーを受け出演。セントラルパーク&リバーサイドチャーチで演奏。

 2007年10月25日、広島・長崎両都市に所縁のある音楽家としてNY国連本部より招かれ、虫プロアニメ「NAGASAKI1945アンゼラスの鐘」上映会セレモニー(日本政府・国連軍縮部・NGO国連軍縮部主催/小寺国連大使出席)で演奏。日本テレビ、TSS、HTVでインタビューとともに報道される。

・ 2007年12月28日、NHK長崎「年末ハイライト2007」高見大司教とともに出演。浦上天主堂・被爆マリア像チャペルより生中継。高見大司教と対談。『オラシオン〜祈り』を演奏、大きな反響を得る。

 2008年4月29日、聖教新聞の取材を受け「国連本部で奏でた被爆地の思い」寄稿。

 2008年7月15日、長崎原爆病院「長野文憲ピースコンサート〜国連演奏を終えて」NHK長崎、長崎新聞の取材を受ける。

 2008年7月23日、広島赤十字原爆病院「第2回BunKenピースコンサート〜国連演奏を終えて」RCC、TSS、HTVの取材を受ける。

 2009年2月2日、永井隆生誕100年記念最終式典 「BunKenギターコンサート」(長崎原爆資料館ホール/如己の会主催)

 2009年7月22日、広島赤十字原爆病院「第3回BunKenピースコンサート」

 2010年5月6日、国連NPT会議関連、史上初となるハーレムでのレセプション「A Peace & World Harmony Reception」 (NYアド゙ワイヤー・カルチャー・センター)で演奏。(国連NGO NY メトロポリタン・マルティン・ルーサー・キング Jr. センター&国連NGO 国際交流協会主催)タイムズスクエア、国連前広場ダグ・ハマーショルド・プラザなどでも演奏、感動を与える。

 2010年7月28日、広島赤十字原爆病院「第4回BunKenピースコンサート」

 2010年8月21日、NHK-BSアーカイブス名作選 ウィークエンドスペシャル「祈るように語り続けたい〜吉永小百合 原爆の詩12編」で '97年放送の映像が使用される。番組はNHKオンデマンドで配信される。

 2010年12月13日「第1回平和市長会議2020ビジョンキャンペーンチャリティコンサート」を実行委員長として主催。平和市長会議へ100万円を寄付。平和市長会議ベルギー本部より151カ国・4,800以上の加盟都市へ動画配信される。英語版

 2011年7月27日、広島赤十字原爆病院「第5回BunKenピースコンサート」

 2011年7月31日、広島市・(公財)広島平和文化センター・朝日新聞社主催「国際平和シンポジウム2011」オープニングで『オラシオン〜祈り』『イマジン』を演奏。特別ゲスト オノ・ヨーコに賞賛を受ける。

 2011年8月6日、福島赤十字病院「東北復興支援/ギターコンサート」復興支援物資の置き場となった講堂でダンボールに囲まれてのコンサート。福島民友新聞、福島民報新聞の取材を受ける。

 2011年8月8日、石巻赤十字病院「東北復興支援/ ギターコンサート」病院以外周辺に建物のない中でのコンサート。涙のコンサートとなる。石巻日日新聞の取材を受ける。

 2011年8月9日、仙台赤十字病院「東北復興支援 /ギターコンサート」崩れた壁の修繕中の正面玄関ホールでのコンサートとなる。

 2011年11月29日「第2回平和市長会議2020ビジョンキャンペーンチャリティコンサート」主催。平和市長会議へ100万円を寄付(総額200万円)。加盟都市へ動画配信される。オノ・ヨーコ氏からメッセージまた福島赤十字病院院長からもメッセージが届く。
 2012年7月24日、広島赤十字原爆病院「第6回BunKenピースコンサート」

 2012年8月28日、福島赤十字病院「第2回復興支援/ギターコンサート」
NHK福島、FM福島で紹介。読売新聞、福島民友新聞取材を受ける。

・ 2012年11月15日「3回平和市長会議2020ビジョンキャンペーンチャリティコンサート」主催。フルーティスト山形由美さんも参加。作家アーサー・ビナード氏よりメッセージが届く。100万円を寄付(総額300万円)。

 2013年7月23日、広島赤十字原爆病院「第7回ピース・ギターコンサート」

 2013年8月23日、福島赤十字病院創立70周年記念「第3回復興支援/ギターコンサート」福島民友新聞の取材を受ける。

 2014年1月22〜24日『NHKスマイルキャラバン2014』に参加。 
 南相馬・鹿島西町第一仮設住宅、会津若松・松長近隣公園仮設住宅、福島赤十字病院、公立藤田総合病院の4カ所で支援コンサートを行う。

 NHK東北支援プロジェクト『明日へ/福島で花は咲く』動画配信  

 2014年2月8・11・17日 NHK総合TV『明日へ1min〜癒しのギター』で放送される。

 2015年1月4日  NHK総合TV   戦後70周年スペシャル『祈り〜吉永小百合の語る”戦争”〜』において、’97年初放送の「吉永小百合・原爆の詩12編」のリハーサル、本番の様子が放送される。

 2016年10月18日、福島赤十字病院「癒しのクラシックギターコンサート
コンサートの様子が福島民報新聞に掲載されました。  





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