長野文憲ギターリサイタル 〜スペイン音楽の夕べ〜
日時/1991年11月16日
会場/広島市東区民文化センターホール
賛助出演/中畝みのり (ヴァイオリン) なずみふみよ (ハモンドオルガン)

            〜スペイン音楽の夕べによせて〜

 セゴヴィアの弾くメンデルスゾーンを聴いてギターを始めた私が、最初にレパートリーにしたのは、スペインのカタロニア地方の民謡でした。当時は空前のギターブームが続いており、誰もが「禁じられた遊び」の虜になっていました。そのレコードの裏面に入っていたのが「アメリアの遺言」です。その旋律の美しさと、奥に秘められた例え様のない深さに、逃れられない魅力を感じたことを思いだします。長いイスラム教徒の支配の続く中ではぐくまれた民族の心.....。 今夜の演奏の中で私の思いを幾らかでもお伝えすることができれば幸いです。

プログラム

I   P.サラサーテ「祈り」
  P.サラサーテ「アンダルシアのロマンス」  
  J.ニン「スペイン組曲」
     ビエハ カスティーリャ
     ムルシアーナ
     カタラーナ
     アンダルーサ

II   3つのカタロニア民謡(リョベート編)
   アメリアの遺言
   盗賊の歌
   聖母の御子
  F.タレガ「アルハンブラ宮殿の思い出」
  E.グラナドス「スペイン舞曲第5番“アンダルーサ”」
  I.アルベニス“スペイン組曲”より「アストゥリアス〜伝説」

III   J.ロドリーゴ「アランフェス協奏曲」
     アレグロ コン スピリート
     アダージョ
     アレグロ ジェンティーレ